FC2ブログ

初心者の経済入門 ~リスクとリターン

今回はリスクの意味について書いてみようと思います。

リスクは、一般的には【危険】という意味と同じだと思ってらっしゃる方もいるでしょうが、経済関係の話題で【リスク】という言葉が出てきた場合、【危険】という意味ではありません。
経済系の話で【リスク】という言葉が出てきた場合の意味は【不確実性】です。

【不確実性】と聞いてピンと来ないかも知れないですが、簡単に説明すると
確実に起こる・またはかなりの確率で決まった結果になる場合は、リスクが低い。
その一方で、どのような結果になるかが解らない状態のときは、リスクが高い状態といえます。

具体的に例を出しましょう。
高さ100メートルの高さから落下した場合、飛び降りる事で確実に死ぬわけだから、リスクはゼロになります。
夜景1

では、2メートルの高さから落下した場合はどうなるでしょう?
階段

2メートルの高さだと、落ち方によって結果が変わりますよね。
足から落下した場合は死ぬ確立は少ないですが、後頭部を打ち付けてしまうような落ち方だと死ぬ可能性もあります。
つまり、2メートルの高さからの落下はリスクが高い事になります。

リスクの意味は解ってもらえたと思うので、今度はリスクに関する言葉の意味を考えてみようと思います。


資産運用に関する説明で、【ハイリスク・ハイリターン】【ローリスク・ローリターン】という言葉を聞いたことはありませんか?
ここで、リスクに対して使われている【リターン】についても説明しようと思います。

リターンとは、利益のことではなく【収益率】のことです。
収益率の中には、利益と損失が含まれているので、ハイリターンということは大きな収益を受け取れるか大きく損をするという意味です。
つまり、損失と収益の幅が大きい事がハイリスクであり、損失・収益がそれぞれ小さな幅で限定されていればローリスクという事になります。


【ハイリスク・ハイリターン】【ローリスク・ローリターン】この二つの言葉の意味を簡単に説明すると
不確実性が高ければ高いほど、損失・利益の幅が大きくなる。その一方で、確実性が高い場合は収益・損失は一定幅で限定されるという意味です。

この言葉の意味を理解すれば、【ハイリスク・ハイリターン】【ローリスク・ローリターン】という二つの言葉は、投資対象ごとに当てはめるのではなく、一つの物事について同時に存在する事がわかります。
同じ事をする場合でも、取り組む際のアプローチの仕方によって【ハイリスク・ハイリターン】【ローリスク・ローリターン】にもなるということです。

具体的に例を挙げて考えて見ましょう。

あなたが飲食店を開店しようと思ったとする。
店舗

飲食店経営に何の知識も無い場合、無茶な経営計画を立てれる。
席が30席だったとした場合、30席が絶えず埋まって、しかも1時間で完全に入れ替えが起こった場合、人一人あたりが5000円ぐらい使ってくれれば・・・
なんて事も想像できる。
その一方で、開店したのは良いが、客が連日全く入らなかった場合、店の維持費を考えるとかなりの赤字が出るといったマイナスの資産も出来る。

この場合、店の経営に何の知識も無いので不確実性はかなり高いので、【ハイリスク】となり、店の収益の幅もかなり広くなるので【ハイリターン】となる。

しかし、同じ系統の飲食店で働いてその業界のことを知り、自分のターゲットとなる見込み客が一定割合で存在する場所を探して開店する等のリサーチをする事で、店を開店したときの期待収益を計算する事が出来る。
その予測は完全には当たらないかもしれないが、赤字額と黒字額の幅は縮まる事となり、不確実性も何の知識も無い時と比べて減少することとなるので、【ローリスク・ローリターン】となる。

市場での価格の決定

株価の決まり方についての説明ですが、誤解のないように最初に行っておきますが、適正株価の計算の仕方ではございません。
普段動いている株価が、どのようにして決まっているのかという説明です。

株価というのは、株式市場に参加している人たちの行動によって決定されています。
簡単に書くと、いくら出しても買いたいと思う人が多いと株価は上昇し、価格が下がっても株を買いたいと思う人が少なければ、株価は下落します。
オークション方式といえば解りやすいかもしれないですね。

オークションの場合は、出品される物は基本的には1つで、その1つの物を皆で競り落とすという形が多いと思いますが
株式市場の場合は、出品者と落札しようと思っている人が双方複数いる状態でオークションが始まります。

身近な例でいうと、ネットショッピング大手の【アマゾン】のマーケットプレイスがわかり易いかもしれません。
絶版になったり、アマゾンで仕入れる予定が無い本などは、アマゾンで【在庫なし】と表示されますが、その商品を既に持っていて要らない人たちが中古品を販売してますよね?
あの価格って、決まった価格があるわけではなくて自分で勝手に価格を決めるわけです。

自分で勝手に価格を決めても良く、その商品の出品自体は誰が何個出品しても良いので、売られる商品は同じはずなのに価格が色々付いていたりしますよね?
あのシステムと同じです。

株も、売りたい人が自由な価格を付けて出品しても良いのですが、その値段で買うかどうかは買い手次第という事になります。
そして株の場合は、誰かが購入した時点で、その価格が標準価格となります。
標準価格といっても、誰かが違う値段で取引した時点で更新される価格なんですけどね。

直ぐにでも株が欲しい!
逆に、今すぐ手放したい!!と思う人は、直近の価格付近で売買する事になりますが、売買タイミングよりも価格を重視したいと思うのであれば、好きな価格で購入や販売希望を出せば上手くいけば好きな価格で売買する事が可能です。

好きな価格といっても、現在価格が購入希望価格よりも高い場合は、株価が下がらなければ売買は成立しませんし、高い値段で売りたいと思っても、株価が上昇してこないと、同じように売買は成立しませんけどね。
文字だけで説明してもわかり難いかもしれないので、図で説明してみたいと思います。










売り 価格  買い
1000

1500

3000





102

101

100

99

98

97






5000

3500

4000


この例でいうと、基準価格は100円・99円ぐらいとなります。
どうしても今すぐ1000株欲しい人が購入する場合、100円での購入となり、直ぐに1000株売りたい場合は99円となります。

しかし上の表では、100円での売りは3000株しかないので、3000株以上欲しければ、上の値段を買い上がっていかなければなりません。
売る場合も同じで、99円での買い注文は5000株しかないので、それ以上売ろうと思うと下に売り下がっていかなければなりません。

当然、売買しようと思っているのは自分だけではないので、他の人が100円の売り注文や99円の買い注文を全部喰ってしまう場合もあります。

好きな価格で売る場合は、例えば102円で1000株売りたいと思えば、そこで注文を出せばいいわけです。
上の表の場合は、102円に1000株の売り注文が既にあるので、その数値が2000株に増えます。
ここで注意点ですが、好きな株価で売買注文を出す場合は、基本的に約定(売買成立)の順番は、早い門がちとなります。
102円で1000株売り注文を出した場合で考えると、既に1000株の注文が先にあるので、その先にある1000株全てが買われてから、自分の注文が受付されます。