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行動経済学 ~経済は感情で動いている その1

行動経済学とは経済学の前提となっている条件自体を否定して、今まで以上に日常で役立つように改良したものです。

具体的に言うと、経済学は前提として『人は近い未来と遠い未来を完全に予測して、合理的な行動を取る』という前提があるのですが、この点に疑問を持ち、『人ってそんなに合理的には動けない』ということを前提として、新たに考え出されて物です。

僕が読んだ本は入門書みたいなもので、経済よりも心理的な事

選択肢を選ぶ際に、人の感情がどのように働いているのか?

ということを中心に書かれていました。


この本では人の心理状態を理解するために数々の簡単なゲームという名の実験をして、実験結果から人の行動を推測するという大変分りやすい形で書かれていました。

経済学を学校できっちりと勉強していない僕にとっては、この方が読みやすかったです


ということで、この本を読んでの感想。


何人の人を対象にして実験が行われたのかは書かれていませんでしたが、実験結果から人は善人が多いということが分りました。

具体的な実験を例にだすと



Aの人に1000円を与えて、Bの人にいくらかのお金を渡す権利を与える。

金額はAの人に決める権利がありBの人はその金額を拒否する権利はあるが、拒否した場合は双方の所持金は0になる。




この条件で実験を開始すると、大体の人が30~50%のお金を渡したらしいです。

この実験結果は、経済学の常識を当てはめて考えると、かなり変な行動です。。

前回書いた行動経済学を読み直していただければ解るのですが、経済学が前提としている【経済的に合理的な行動を取る】人間は、自分の利益が最大になる行動を取ります。


その前提を踏まえて考えると、Bは拒否すると1円も貰えないのでどんな値段でも承諾する。

Aが合理的な考え方をした場合、Bはどの値段でも承諾するということを知っているため1円を提示する。

Bは、0円よりは1円の方が得なのでそれを承諾する。

この流れが、経済学が前提としている『人』の考え方なのですが、実際に実験をすると大半の人が1円以上の値段を提示。


双方の心理状態とすれば、Aの人は『あまり低い値段を提示すると、怒って拒否してくるのでは?』

という想像が働いたからでしょう。

自分に当てはめれば解りますが

B側の人間も、あまりに低い金額だと怒ってしまい、自分の損得を考えずに拒否するといった事もあるでしょう。


そのほかの実験としては


AにBに対して投資する機会を与えます。

Aが投資した金額の3倍の金額を、Bが受け取る権利があります。

投資金額を受け取ったBは、配当金としてAにお金を払うことが出来ます。

配当金は義務ではなく権利なので、支払わなくても良いです。





この方法で実験をした場合、Aが投資した金額が多ければ多いほど配当金は多く払われる傾向にあったみたいです。

Bとしては一番儲かる方法は、Aから多額の投資を引き出して配当を出さないというのが一番儲かる方法なのですが、実際には殆どの人が配当を支払ったようです。

この実験結果から、『人は期待されると、それに対して答えようとする』という結果が導き出されたみたいです。


そのほかの実験もかなり多いものがありました。。。。




数人でグループを組み、最初に1000円渡される。

プレイヤーは、ターンごとに場に寄付する権利が与えられる。

寄付された金額は2倍され、全プレーヤーに配られる。

これを数ターンやる。




この実験結果は最初はみんな寄付するのですが、途中から皆が『誰かが寄付するのを待ってたほうが得なんじゃ?』と思い出し、寄付率が下がっていく。

この結果から感じ取れることは

最初は皆寄付するが、誰かが寄付をせずに待ってたほうが得なのでは?と思い出して寄付をケチりだすと、自分だけが寄付するのが馬鹿らしくなり、次第に協力しなくなっていく。

というもの。

しかし、これに『処罰』と言うルールを加えると、面白い実験結果に。



『処罰』は、100円のコストを支払って、指定の人に300円の罰金を支払わすこと。

この300円は、処罰した人には行かずにゲームから消滅するものとする。




この処罰は、実行した側も100円のコストが生じるにもかかわらず、実行する人が結構いたみたいで、実行した人の殆どが平均以上の寄付をした人。

処罰された側は、平均以下か寄付しなかった人が殆どだったみたいです。

この実験と一つ前の実験の実験結果での大きな違いは、前回が協力率が徐々に低下していたのに対して今回は下がらず、しかも、絶えず前回の協力率を大きく上回ったということ。

これらの実験結果で

『人は、自己犠牲を払ってでも『利己的』な人間には処罰を加える。

『利己的』な人間は処罰を恐れ、『協力的』な人間を装う。

結果として、皆がより多くの利益を得られるようになる。』


これらの実験結果をまとめると

人は『利己的』な人間を嫌う傾向にあり、自分のことしか考えていないと判断した場合、自分は損をしてでも行動でそれを示す。

殆どの人はそのことを知っているため、『利己的』と思われないように相手の事を考えた行動を取る。

また、人は自分に対して『協力的』な人間に対して、『協力』という形でその行為を返そうとする。

逆に『非協力的』な人間に対しては、『処罰』と言う形で自己犠牲を支払ってでも自分の意思を伝えようとする。


って感じ

この実験を通して作者は

『人は感情の存在によって一見合理的な判断は出来てはいないように見えるが、感情の存在によって合理主義者に比べ、より合理的に動くことが出来る。』

と主張していました。

世の中が合理的で利己的な人ばかりだと、結果的に非合理的になってしまうんですよ。

例えば2番目の投資ゲームの場合、両方が資金を最大に増やすためにはAが全額を投資して、Bが資金の半分を配当で出せば両方が儲かります。

しかし両方が利己的であった場合、B側から観れば投資金額を全額もらって配当を出さなければ利益は最大になるわけですから配当金は出しません。

Aはその事を分っているため、Bへの投資はしません。

結果として、資金の移動は行われる事はありません・・・

これを実際の経済に当てはめると、経済は動かない事になります。

それでは、あまりに非合理的ですよね。。


そのほかにもこの本には色々なことが書かれていたわけです。

大きな目標と小さな障害があった場合、どちらが優先されるか。

障害が目の前に迫った場合どういう行動を取るのか?

また、大きなショックが有った場合人はどう行動するのか??

などを、自然現象を使って書かれたりしていました。


次回は、読んだあとの個人的な感想などを書いていこうと思います。

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