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SPによる日本国債格付け引き下げ問題。

先日発表されたS&Pの日本国債格付けの引き下げですが

発表当初は、官首相の『疎い』発言もあり、かなり大々的に発表してましたね。

マスコミや野党は格付けが引き下げられた事を重要視し、その事に対して感応しない政府に対して文句を言ってるわけですが

個人的には、今回の格付け引き下げで騒ぐ意味が解らないし

批判している人達は、政府にどうのような行動を期待しているのかもわからない。
(批判するなら、どういう事をすべきかという自分達なりの主張が必要だと思うが。)


今回の格付けの引き下げについては、個人的には騒ぐ必要すらないニュースだと思う。

理由は、日本国債を買っている主体が日本人だからだ。

日本国債の主な買い手は、銀行・生保・郵便貯金 などの運用資金。

20100218_03.gif


画像拝借しました
http://www.gci-klug.jp/mitsuhashi/2010/02/18/008441.php

外国人保有比率は相当低い。

そして主な買い主体の日本の金融機関。

この人達は、国債格付けが引き下げられたとして国債を売るのだろうか?

売るか売らないかは、この人達が何故日本国債を買っているかを考えれば分かる。

例えば銀行や郵便貯金などの金融機関。

これらの金融機関は、預金者から集めたお金を又貸しして金利を稼がなければ商売が成り立たない。

景気が良くて設備投資欲が旺盛なときは、民間企業に融資をして金利を稼ぐのだが、成熟経済まで成長した今の日本では、設備投資意欲が旺盛とは言えない。

民間企業に貸せない場合は、住宅ローンや個人貸し出しなどで融資金額を増やそうと努力するのだが、それでも預金者から集めた金を全て貸し出しにまわせるほど資金需要は無い。

となると、日本円建てで且つ、信用力が高い【日本国債】を買うというのは、金融機関としては当たり前の行動なのだ。

この人達は【運用しなければならない】為、日本国債の格付けが下がった事を理由にして国債を売った場合、何かに投資しなければならない。

今の経済的に成熟した日本で、一体何に投資するのだろうか?

株のように変動幅が大きい商品で運用して、確実に利益が稼ぎ出せる程、銀行員は有能なのだろうか?

常識的に考えて、株式運用で国債利回りを超える利益を安定的に稼ぎ出せるのであれば、とっくの昔に国債運用から株式運用に変えている。

株式以外だと、海外資産に投資するという事も考えられるが、為替変動などを考えると、安定した利益は難しいだろう。

それをしていないという事は、コストパフォーマンスを考えても、国債運用の方が安定しているから国債を買っているのだ。


ということは

日本国債の格付けが下がったところで、国債を売る人が存在し無い為、格付け引き下げによって日本経済は何の影響も受けない。


仮にこの先、格付けが引き下げられ続けて、日本国債の主な買い主体が売りだしたとして

日本国債を売れば何か他の投資商品を買わなければならず

国債を売って株を買えば株式相場が上昇し、海外に投資資金を回せば円安になる。

となると、金利が上昇するという悪影響こそあるが、経済的にはプラス要因となる。

債権が売られて金利が上昇すると、銀行の預金金利や生保の運用利回りも上昇するので、金融機関や預金者にとってはプラス要因となる。


このあたりのことを踏まえて考えると、そこまで重要視すべき問題では無いのではないだろうか。



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