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中国の限界

ここ最近の中国を見ていると

高卒の僕から見ても、経済運営に無理が出ている様に見える。

今の中国の状態は、一方を立てれば一方が立たずといった感じの【お手上げ】状態にすら見える。

具体的に書く前に、中国の今の現状を書いてみよう。

中国は、【世界の工場】になる為に、加工工場を世界中から誘致し、低賃金を前面に出して受注を取ってきたわけだが

世界中から受注を取り、加工貿易で利益を出し続けた事で、中国の元が慢性的に高くなる状態になってしまった。

元が高くなってしまうと、相手方通貨建てで計算した場合に人件費が上昇してしまう

そうなると、世界中から集まってきている受注や投資が止まってしまう可能性があるため、人民元高を阻止する為に為替介入を行い、元高を修正するように操作している

元高阻止の為の行動を詳しく調べたわけではないが

僕が聞いた話だと

中国企業が貿易で稼いだ外貨は、一度、中国の中央銀行に預けられ、そこで人民元に換金されるようなのだが

本来なら、為替市場で人民元買いドル売りを行って人民元を調達するところを、中豪銀行が人民元を発行して企業に渡しているらしい。

実際に発行をしているのか、政府が短期債を発行して、同じ額の為替介入を行っているのかは解らないのだが

一ついえることは

中国企業が外貨を稼いだ分と同額の量的金融緩和が行われているという事だ。

僕は以前、日本で量的金融緩和をしたところで、経済に与える影響は少ないと主張したが

それは日本が経済的に成熟している国だからであって、発展途上にある国で通貨を発行し続けると、通貨の価値が必要以上に下がってインフレ傾向になる。

そこで中国政府は、インフレ抑制の為に金利を引き上げているわけだが、ここで金融政策に矛盾が生じている。

量的金融緩和はインフレを進め、金利引き締めによってインフレを抑制しようとする。

相反する政策を同時にとっているため、殆ど効果が無いのが現状。

効果が無いだけならまだいいのだが、中国は加工貿易を守る為、人民元を大胆に切り上げる事はしていない。

つまり、今現在も為替介入は行われているわけだ。


為替介入によって何が起こるのかというと、中国国内にドルが貯まるわけだが

この【ドル】の価値は、中国の資産としては介入した時点の価格で固定されている。

つまり、将来人民元高が進むと、その分だけ中国は為替差損を被る事になるわけだ。

量的に大したことが無いなら問題ないのだが、今、外貨準備で米ドルの保有額TOPは中国。

そして、今現在も増えている状況。

i01010213.png


http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2010/2010honbun/html/i1120000.html
(画像を拝借しました><)

中国で起こっているインフレを手っ取り早く治めるためには、中国元を高くする政策を取ればいいのだが

高くすればその分が丸々損失となる。

今の外貨準備が2.5兆ドルとして、30%の人民元切り上げで7500億ドル。

1ドル82円で計算して、日本円で61.5兆円が吹っ飛ぶ。

よくTVなどで
『中国がこれだけ外貨準備を持ち米国債を買っていれば、米国に対する発言権もでかくなる!

 中国は米債を買わないよ?って脅しをかけるだけでいいんだから』

といった主張を聞くが、そんな事はまず無いだろう。

中国が米債を買わずに売り手にまわったらドルの暴落は目に見えているわけだから、中国は膨大な損失を被る事になる。

その一方で、アメリカはドル安の恩恵を受ける事が出来、海外の人件費が相対的に高くなることで、仕事がアメリカ国内に帰っていくことになり

アメリカ景気にとってはプラス材料にすらなりかねない。

その一方で中国は、アメリカから受注していた仕事が無くなる訳で、損するのは中国側だけということになる。

つまり、中国は既に経済的にアメリカの奴隷なわけだ。


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