FC2ブログ

法人税引き下げ議論について

最近議論されている法人税の減税について、なんとなくモヤモヤ感じている事を書いてみようと思う。

法人税減税の推進派の意見としては

・海外と比べて法人税が高すぎて、海外企業を呼び込めない。

・法人税が高すぎて利益の大半が持っていかれる為、新規投資が出来ない。

などの意見を聞く。

調べれば他にも理由はあるんだろうけど、良く聞くのがこれらの意見。

一見すると正当な理由に見えるのだが、なんとなくスッキリしないのは僕だけだろうか。


というのも、法人税というのは

僕の認識では利益にかかる税金であって、売り上げにかかる税金ではないはず。

つまり、2個目に上げた理由である、新規の設備投資が出来ないという理由にはならないのでは?

大手企業の会計がどういう計算になるのかは詳しくないのだけれども

本気で設備投資をしたいのであれば、利益を溜め込んでから投資をしなくても、銀行から借りて投資すれば経費として認められるんじゃ?

その結果、利益は圧縮されるわけだし、支払う税金も軽減されるような飢餓するんだけど。

投資金額が大きかったとしても、投資した年に全ての投資金額を経費計上する必要もないし、赤字が出たとしても何年か赤字分を持ち越せたはず。


法人税が高いから投資が出来ないってのは理屈が通ってない気がするのですが・・・

それとも、大企業の場合は会計上、利益を計上してからまとめてお金を使ったほうが良かったりするのかな?

詳しい人がいたら教えてください@@


次に、最初の理由である、海外と比べて高すぎるからという理由。

海外と張り合うつもりで法人税を下げるなら、今議論されてる5%の減税なんて意味が無い気がする。

シンガポールなどは日本の半分ぐらいみたいだしね。

それと、法人税が安いから海外企業を誘致できて結果的に税金が増えるという議論もあるが・・・

個人的には信じられない。

というのも、今ユーロ圏で問題になってるアイルランドって、海外企業を呼び寄せる為に法人税を物凄く低く設定しているんだよね。

にもかかわらず経済的には発展してないし、金融部門だけ物凄く大きくなり、最終的に銀行の救済コストだけでGDPの数字を上回ってしまうぐらい銀行だけがでかくなっちゃってる。

つまり、企業を誘致しても産業は生まれてないって事なんじゃ?


結果論だけで見ると、世界のGDPでつい先日まで1位2位に輝いていた国って、法人税が40%を超えてダントツで高い日本とアメリカなんですよね。



後重要なのが

下げるメリットだけが報道されていて、下げたときのデメリットは税収の減収ぐらいしか言われていないが

法人税を下げていく事で、サラリーマンの給料とボーナスが下がる可能性もあるのでは?

法人税を下げるという事は、利益を上げても国に徴収される割合が減るわけですよね。

となると、今まで
『国に徴収されるぐらいなら、従業員に給与として渡した方が良いだろう
 やる気も出るだろうし。
 給与を上げても利益が余るようなら、年末に一時金としてボーナスだそう!』

って感じで従業員に分配していた会社って結構存在したと思うんですが

法人税を下げていく事で、従業員に分配するよりも、いざというときの為に貯めておこう!

と考える経営者の割合が増えたとしたら、日本の経済にとってマイナスに働く可能性は無いのだろうか?


法人税減税による穴埋めとしては、消費税の増税などが候補に挙がっていると思うのだが

法人税減税によって従業員に対する分配率が減り、なおかつ消費税が上がったら、国民の生活はどうなるのだろう?


まぁ、今議論されている5%引き下げぐらいでは、企業態度は劇的に変わる事も無いとは思うんだけど。

今回で終了ではなく、本気で世界から本社機能を日本に誘致なんて事を考えているのであれば、この辺のことも考える必要があると思うのだが


どうだろう?
関連記事

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://dorufurusu.blog33.fc2.com/tb.php/57-fece76d2