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情報の拡散と文化の均一化…からの個性の誕生 (前編)

この世のものは全てドンドン拡散していき、秩序あるものは無秩序になっていく。
コーヒーの中に入れたミルクはコーヒーと混ざり合い、いずれコーヒー牛乳になる。
水の入った洗面器の中に落ちた水滴は、落ちた瞬間に混ざり合って分離することは不可能になる。

今まで当然だと思っていた現象ですが、ここ最近、情報や文化において、全く別の動きが見えてきました。
一文で表現するなら、『情報の拡散と文化の均一化…からの個性の誕生』。
誰でも簡単に世界中の情報にアクセスできるようになった結果、文化的な鎖国が起こり、色んな文化がより個性を強めて成長していっている様に見えます。

今回は、何故このようなことが起こったのかについて考えていきます。
まずは、個性ある文化が生まれる土壌について考えていきます。

独特な文化の形成には、何が必要なのか。
それは、文化間の交流がない鎖国状態でしょう。
何故なら、人の行き来が頻繁になって文化交流が起こると様々な価値観を持った人達が交流する為、価値観が混ざり合います。
この事自体は悪い事では有りませんが、この環境下では多様な意見を取り入れた文化が作られる為、個性を持った文化は生まれにくいでしょう。

日本文化も、鎖国をしていた江戸時代に花開いたと言われています。
他の文化と交流がない状態では、文化に改良を加える際に独自の方向へ進むしかありません。
狭い地域に住み、情報の交流が無い為、生活習慣や常識が固定化され易くなってしまうからです。
一見非合理的とも思えるものも、一定の期間続けてしまうと習慣として定着化します。
その環境で育った人間はその環境に影響を受けて育ち、徐々に概念が固定化されていきます。

固定概念に囚われた人達が集まり、その人達の常識で土台となる習慣が生まれ、長い年月をかけて最終的に文化になる。
つまり、人の行き来が少ない鎖国状態と独特の文化は切っても切り離せない状態にあるわけです。

鎖国については、日本等が政策として行ったなものだけでなく、技術的な問題などから、交流ができない状態になっている場合も含みます。
例えば、乗り物の発明自体がされておらず、人の行き来が徒歩中心だった時代等は、人の行ける所に物理的な限界が存在しますよね。
その様な状態では、結果として他国との文化と切り離されている状態となる為、鎖国に近い状態と考えられます。

つまり、交通機関が発達していなかった時代は、世界的な鎖国時代ともいえます。
その国独自の文化等が生まれたのが近代ではなく、古代や中世といった古い時代なのも、物理的に人の行き来が制限されていたことが大きいでしょう

この様に、閉鎖された地域で近しい人とのみ交流する環境では、独特の文化が生まれやすい。
その一方で、人の往来が盛んになると、様々な文化が混ざり合います。


文化の中でも特に、衣食住等の生活に根ざした文化は、その中から一番合理的だと思われるものが採用されてしまいます。
その為、独自の文化というのは徐々に衰退していきます。
これは、グローバル化によって、世界中の発達している都市の形がほぼ一緒になっている事からも分かりますよね。

その他のエンターテイメント等の文化も、多様な文化に受け入れられるものが制作される為、独特のものというのは少なくなります。
消費者目線だけでなく、融合した文化は製作者の思考にも影響を及ぼします。
というのも、人は全くの無の状態から物を生み出す事は不可能だと言われています。
では今生み出されている物は何なのかというと、自身が過去に観てきたものや経験に、自分なりのアレンジを加えているだけです。

名前は失念しましたが有名な映画監督も、『すべての作品はオマージュだ』と言い切っています。
物語にしても、全ての物語の様式はシェイクスピアの時代に出し尽くされていると言われています。
今ある物語は、それらの物語を多数組み合わせたアレンジで、そのブレンドの仕方や演出で優劣が決まったくる。

つまり、参考になる文化が多様な場合、多様なものに影響を受けて創作活動が行われる為、文化交流が起これば起こる程、土台となる文化が統一される為、新規で生み出される文化も似たようなものになってしまいます。
この部分については、文化の特徴として非常に混ざりやすいという性質を持っているからこそ、国・人種を超えてブレイクスルーを起こしやすい特性を持っているとも解釈できる為、良い特徴の一つと捉えることも出来ますけどね。

長くなってきましたので、今回はこの辺りで。
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