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【アニメ紹介】攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

あらゆるネットが眼根をめぐらせ
光や電子となった意志を
ある一方向に向かわせたとしても
”孤人”が
複合体としての”個”になるほどには
情報化されていない時代・・・


という言葉から始まるSFアニメ【攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX】の紹介・感想です。
物語は、笑い男事件と呼ばれる大きな事件を中心にして進みますが、笑い男事件そのものが一つの犯罪ではなく、複数の犯罪が不連続に絡み合った犯罪の為、その他の一話完結を間に挟みながら進んでいきます。
舞台が、人々が脳を電脳化して無線で情報をやりとり出来る時代となっている為、バイオレンスシーンもかなり有りますが、基本的には相手の脳や設備ををハッキングする電脳戦中心なので、その手の話が好きな方にはオススメです。



あまり詳しい話を書くとネタバレになりますので、ストーリーが気になる人にはアニメを見て頂くことにし、感想を書いていきます。
この物語は作中で、何度も問題提起をしてきます。
問題の内容は、『情報の並列化の先にある没個性』です。

この物語では、人々が脳を電脳化し、外部記憶やネットに常にリンクできる状態にあります。
その状態で起こりうるのが、情報の並列化・均一化です。
人々が常に出回っている情報を取得できるということは、逆に言えば全ての人々が同じ情報を共有している事とほぼ同じ状態になります。
ここで問題になるのが、人が人として魂を持ち、個性(孤性?)を持っていると考えられる根拠は、人それぞれに差異があるからだと思われますが、その個性の根拠がそれぞれが独自に取得した情報で、個人がそれぞれ独自に取得した情報によって情報が偏り、それによって考え方に差が出て個性が生じている場合、情報が並列化して均一化された時点で個性は失われます。
例えて言うと、蛇口の下に桶を置き、蛇口を僅かに緩めて、水を一滴ずつ垂らすような状態にしたとします。
蛇口から出た水滴は、空中を落下して桶に到達するまでは水滴として個性を獲得していますが、桶に入った途端に桶内の水と同化し、孤を保つことが出来きなくなります。
これと同じように、人が情報の大部分を共有し、脳内の情報の差異が少なくなればなる程、個性は薄れ、取る行動も同じようになっていく。
情報の共有化のみでそんなことが起こるのか?と思われる方も居らっしゃるかと思いますが、マインド・コントロールの基本が情報操作であることを考えれば、完全に否定することは出来ないはずです。

そして更に思考を発展させると、同じ情報を共有することで個性が失われ、行動が同じに成るのであれば、人はそもそも個性を持ち、魂を持っているのかというところに至ります。
魂というものが存在し、個性というものが存在しているのであれば、全く同じ情報を共有して全く同じ環境で育ったとしても、個性が出て然るべきです。
しかし、同じ情報を与えることで同じ結果しか生み出されないのであればば、それは機械と同じです。
生物と機械の差は、記憶媒体がタンパク質か金属かの違いでしかありえません。


そうすると、次に出てくるのが、金属で作った機械の記憶媒体に偏った情報を与えることで、機械の脳は個性を生み出し、魂を獲得するのかという疑問。
もし個性の有無が情報の差異のみであるのなら、人口の記憶装置でも、共有化されていない偏った情報を与える事で個性が生まれる可能性がある。
その結果として魂(ゴースト)が宿るのであれば、体中を義体化した人と機械とを決定的に分けているものは何なんだろう?

物語の中では、完全なる情報の共有は、生きながら迎える死、つまり、絶望なのでは?との意見も出てきます。
これは、完全なる情報の共有が行われることによる没個性、そして、個性こそが魂(ゴースト)であるのであれば、個性が死んだ時点で人は死んでいるのではないかという疑問なのでしょう。

これに対する反論や、個性の源泉と成りうる感情については、アニメ内で語られていますので、興味のある方は見てみて下さい。
個人的には、かなり楽しめた作品でした。
【笑い男事件】のみを取り出した映画版も有りますが、個人的には地上波放送版がオススメです。
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