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学校での勉強は役に立つのか

先月放送されていた【文化系トークラジオ Life】を、ひと月遅れでようやく聞くことが出来ました。
テーマは『勉強し続ける社会』について。
学校を卒業しても尚、勉強し続ける現代社会についての意見交換が行われていました。

話自体が3~4時間程の長時間である為、話は社会人にとっての勉強といった堅い話から、勉強会が出会いの場になっているといった様々な方向に展開するので、詳しく聞きたい人はPodcastや公式サイトにて音声データをダウンロードするなりして聴いて下さい。
文化系トークラジオ 公式サイト

様々な話題が出たのですが、個人的に重要だと思った話題は
・学ぶことへのめざめ
・学んだことが役に立つのか問題
・アウトプットの重要性  です。
今回はこの3つについて、個人的な意見書いていこうと思います。

まずは、学ぶことへのめざめです。
番組内でも多くの人が挙げていた問題に、学校での勉強がつまらないという大問題があります。
社会人が学生時代に勉強で挫折して嫌いになって社会人となり、社会に出てから勉強の重要性を知ったり、様々な理由で興味をもつ事で勉強に目覚め、勉強会や学校に通ったり独学で勉強し始めます。
多くの人が一度挫折し、その後時間が立ってから勉強に興味を持つというのは、結構大きな問題です。
何故なら、そもそも学生時代に勉強が嫌いにならなければ学生時代に勉強が身につくわけで、ここで挫折するから、再度社会人になってから勉強し直す必要が出てくるわけです。
私が思うに、勉強が嫌いになる一番大きな原因は、学生時代の勉強は強制されるからでしょう。
人は天邪鬼なもので、強制されたことはヤりたくないと思ってしまうものです。
ですが、次に大きな原因は教育制度だと思われます。
私の学生時代を振り返ると、教師が本を見ながらその内容を黒板に書き、生徒がその黒板を書き写すだけで授業が終わっていました。
教師は教師でスケジュールが決められていてしかたがないのだとは思いますが、こんなルーティンワークで勉強が好きになるはずが有りません。
また、教える教師の中には、心の何処かで『社会に出てからは必要ない』と思っていて、その気持が生徒に伝わって閉まっている場合もあると思います。
というか、教師そのものが学校という閉鎖空間から出て働いたことが無いということも多いでしょうし、社会に出てから云々という話をしたろころで生徒を説得出来ないのではないでしょうか。
この部分が改善されない限り、一度勉強が嫌いになり、後から勉強し直すという現象は無くならないでしょう。


次の、学んだことが役に立つのか問題。
結論から言うと、学校で学んだことは役に立ちます。
というか、勉強・学問というものは基本的に全てつながっていて、どれか一つができればいいというものでは有りません。
先程の『学ぶことへの目覚め』に少し戻りますが、この事が学生時代にしっかりと伝えられていれば、生徒の勉強の取り組みも変わってくると思います。
話を戻して、勉強が社会で役立つ問題をもう少し詳しく書いていきます。
義務教育と高校で習う勉強は一般教養で、基本的なものです。この一般教養は全ての事柄に繋がる知識なので、社会に出た後で確実に役に立ちます。
例を出して説明していきましょ。
私は株式投資をしていますが、株価の値動きの予想にはあらゆるアプローチが存在します。
多くの人が思いつくであろう、企業業績や経済状態からのアプローチというのはその方法の1つにしか過ぎません。
では他にどのようなアポプローチがあるのかといえば、ある人は株価には物理法則が働くと主張し、ある人は人の心理が大きく影響するといいます。
物理法則が関係するというのは、株価の値動きそのものが、傾斜のある地面に反発力のあるボールを落とした時の反発の割合と株価の値動きがリンクしているところに注目し、物理学から株価を研究しています。
心理が大きく関係すると主張している人は、株価の値動きそのものは、人がその価格で売りたい、買いたいという思いの積み重ねが株価であるので、人の心理こそが株価に大きな影響を与えているとし、心理学からアプローチしています。
その他にも、天体の動きが人の心理に影響を与えて株価を動かすと主張し、天文学や占星術を研究する人など、ただ単に株価という一つのものに対し、様々なアプローチが存在しています。
株価の方向性をみる上ではどれか一つに特化していれば良いかといえばそうではなく、様々な分野を横断的に知っておく必要があります。

企業分析についても同じです。
ある企業の戦略を予測する場合、世界中の文化について知っておいた方がより正確に企業の動きを予測できます。
ある国の企業が別の国に進出する場合、その二国間の歴史を知っていれば、互いの国民の心理がより理解できますし、企業の進出が上手くいくかどうかも予測しやすいです。
過去の歴史を勉強する場合、地理や気候を知っておくことで、何故その土地で戦争が起こったのかということが理解できます。
企業分析や経済についても、地理・気候・歴史等を知っておいたほうが有利ですし、当然財務諸表を読める力もあった方が良いです。

この様に、株価分析一つとっても、学校で習う一般教養は全て必要になってきますし、このことは他のことにも当てはまります。


最後、アウトプットの重要性。
これも最初の『学ぶことへの目覚め』に繋がる部分があるのですが、インプットのみを一方的に行っていても、実際に勉強した内容が身につくことは少ないようです。
先程も述べましたが、学校の授業というのはテスト期間以外は全てインプットに費やされます。
インプットのみの勉強法が低効率なのにインプットのみを授業で行い、年数会のテストで点数をつけていれば、生徒は当然やる気を無くします。
ではどうすればよいのかというと、勉強にアウトプットを組み込むことで、効率が飛躍的に伸びるそうです。
番組内では、サンデル教授の白熱教室を例に出されて説明されていましたが、具体的には、事前にインプットを行い、その内容について互いに議論を行う様な授業を行った場合、脳への定着率がかなり上昇するようです。
これは、様々な知識を持つ人達が議論を交わすことで、思考を融合して別の新たなものを創造していくことにも繋がるため、記憶の定着だけでなく、かなり生産的な手法の授業のようです。
最近になって、各大学が授業内容を動画で無用放送する事が増えてきていて、『無料で授業を公開して大丈夫なのか?』と心配する人もいるようなのだが、大学側からしてみれば、その講義を聞いた上での議論が本命の授業の為、無料公開自体は大学にとってダメージにならないようです。
最も、『この程度の講義をしている大学なのか?』と思われ、別の意味でダメージを受ける大学もあるようですが…

これらの授業方法はかなり有効のようですが、唯一欠点を上げるなら、エリート主義になってしまうようです。
それぞれの専門分野から一握りのエリートを選び出し、一塊にして議論をさせることで思考が発展していく為、選ばれなかった人達には存在理由が薄れてしまうと。
ただ個人的には、人がどの分野に興味を持ち、得た知識をどのように解釈するのかは人それぞれなので、知識量が多いから画期的な発想が生まれるというわけでも無いと思います。


長くなりましたが、結果として今回主張したかったことは、学校で勉強したことは使おうと思えばすべての事柄に使えるということです。
少し前に、北野武さんと池上彰さんが対談をしていましたが、北野武さんは映画を作る際、物語を簡潔にまとめる為に、因数分解を使うようです。
池上彰さんもその話を聞き、自身も取材したことをわかりやすく伝える為に、因数分解を使用していると仰ってました。
例を出すと、血を流して倒れている4人を1カットずつ、時間・場所を替えて映し出した後、次のカットで拳銃を持った男の背中を写すと、視聴者は『この男が4人を殺したんだな』と想像できる。
これは、因数分解の概念を映画に利用したもので、これを因数分解と認識することで、別の公式も映画に利用できるそうです。
映画にかぎらず全く別の分野の仕事でも、このことは当てはまるのではないでしょうか。
これを読んでくださっている方も、自身の仕事などで行き詰っている時に全く別の分野の知識を持ち込むことで、それが突破口になって新たな道が開けるかもしれませんよ。
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