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ガソリン価格高騰について考えてみる

今日は、ここ最近のガソリン高について考えてみようと思います。
1990年に湾岸戦争が行われていた當時の原油価格は10~20ドル前後でしたが、今では100ドルを突破することも有り、高値圏で推移しています。
この原油価格ですが、市場が落ち着けば下落して、また昔の様な水準に戻るのかといえば、それはないように思えます。

何故私がそう思うのか。
それは、今の原油価格は、意図的に高値安定する様に操作されていると思えるからです。
そう考える理由を書いていこうと思います。

原油価格が上昇するに連れ、いろいろな原油の採掘方法が開発されてきました。
有名なものでいえば、カナダのオイルサンドやアメリカのシェールガスです。
オイルサンドは、油分を含む砂を採掘し、その後油と砂を分離させるもので、シェールガスはシェール層にあるガスを岩盤にヒビを入れることで抜き取る方法です。

両者に共通していることは、従来の原油採掘方法に比べて採掘コストが割高ということです。
当然のことながら、原油価格が下落してしまえば、売値が採掘コストを下回ってしまう為、赤字が出てしまいます。
赤字を出さず、工場を安定的に稼働させ続けようと思えば、原油価格は高くなければなりません。

経済系ラジオで市場関係者の方が仰るには、原油を高くするため、生産メーカーは需給調整をしているようです。
どのような調整かというと、原油をガソリンに生成する際には灯油が一定割合で同時に生成されてしまうらしいのですが、その割合はわずかに調整できるようなのです。
地球で人の住んでいる陸地は北半球に集中しており、夏のシーズンはドライブシーズンと呼ばれてガゾリン需要が増え、冬の時期は暖房用燃料である灯油の需要が増えます。
需給を安定させて価格を一定に保とうと思えば、夏にガソリンの生成割合を増やして、冬に灯油の生成割合を増やせばよいのですが、今はこの生成割合を逆にし、夏に灯油を増産して冬にガソリンを増産しているのだとか。

アメリカがここまでしてシェールガスの採掘にこだわるのは、アメリカのエネルギー戦略も関係があるようです。
アメリカはシェールガスの採掘前は原油輸入国だったのですが、シェールガス革命によってエネルギーが輸出可能になります。
今まではエネルギー資源を握る中東にちょっかいを出し、時にはイラクの時のように大量破壊兵器をでっち上げてまで原油利権を取りに行っていましたが、シェールガス採掘により、そのような面倒くさいことをしなくても良くなります。

しかし、シェールガスを安定的に採掘して利益を上げるためには、原油価格は採掘コスト以上でなければ、アメリカにとっては都合が悪い。
そこで、国家戦略として原油高に誘導している。
こう考えると、最近の原油の高止まりも、なんとなく納得できます。

国が相場に関与するのか?と言った疑問もあるとは思いますが、国というのは自国が栄えれば後はどうでも良いという考えで運営されているので、相場に関与することで自国が栄えるのであれば、平気で介入するでしょう。
アメリカのガソリンの製造工程には、バイオエタノールを注入する工程が有り、穀物価格が値上がりしても、エタノールを入れることをやめません。
これも、穀物がアメリカの戦略物資の一つであるため、必要以上の値崩れが起こらない様にする為の処置と考えられなくもありません。

地球全体のことを考えれば、穀物価格を安く誘導することで、世界中に存在する餓死者を減らすことが可能かもしれません。
しかし、そうすることが自国にとってプラスではないと判断すれば、安値誘導はしないというのが国ですしね。


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