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【本の紹介】 世界の経営学者は いま何を 考えているのか

ここ最近、ブログの更新がなかなかできていない状態です。
居らっしゃるかどうかはわかりませんが、定期的に覗きに来てくださっている方が居らっしゃったら、申し訳ございません。

さて、今日の記事は、最近読んだ本の紹介です。
紹介させていただく本は、世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティアです。




目次

・経営学についての三つの勘違い
・経営学は居酒屋トークと何が違うのか
・何故経営学には教科書がないのか
・ポーターの戦略だけでは、もう通用しない
・組織の記憶力を高めるにはどうすればよいのか
・「見せ掛けの経営効果」にだまされないためには
・イノベーションに求められる「両利きの経営とは」
・経営学の三つの「ソーシャル」とは何か
・経営学の三つの「ソーシャル」とは何か(2)
・日本人は本当に集団主義なのか、それはビジネスにはプラスなのか
・アントレプレナーシップ活動が国際化しつつあるのはなぜか
・不確実性の時代に事業計画はどう立てるべきか
・事業会社のベンチャー投資に求められることは何か
・リソース・ベースト・ビューは経営理論といえるのか
・経営学はほんとうに役に立つのか
・それでも経営学は進化し続ける


この本を簡単に説明すると、経済学者の方が自分の仕事や経営学の理論を紹介しておられる本です。
全部で17章あり、最初の3章で『理論』『経験則』の違いを説明し、4章から15章で有名な経営理論を紹介してあります。
そして最後の2章で、経営学の問題点や未来について著者なりの意見が述べられています。
その為、科学としての『理論』についての意味が既にわかってらっしゃる方は、4章から読み始めても問題はありません。

読んだ感想ですが、丁寧な言葉使いで、難しい言葉を使わずにわかりやすく説明されているので、僕の様に難しい単語の羅列を読むのが苦手という方でも安心して読めます。
入門の入門証と言った感じですので、既に経営理論などを学ばれている方は読む必要はないのかもしれません。
しかし、経営学を学んだことはなく、経営学に幻想を抱いている様な方は、読まれることをお勧めします。
この本で経営学を薄くでも理解することで、、悪徳コンサルティングに騙されにくくなるかもしれません。

最後に、この本の中で面白かった部分を2つほど紹介したいと思います。

【個人主義】【集団主義】は、どちらの方が協調性があるのだろうか?
僕は漠然と【集団主義】の方が集団生活を円滑にするためにも協調性が必要なんじゃないの?と考えていたのですが、どうやらこの考え方は間違っていたようです。
理由は、【集団主義】の民族は、集団内の人と集団外の人を区別し、集団外を敵視して手段内のみに利益が集中するように行動する傾向が強いようです。
その一方で、個人主義の民族は集団というものを意識しないため、集団の利益に行動が引っ張られることがない為、個人主義の民族のほうが協調性は強いようです。

よく考えてみると私の経験では、日本では大人数で飲み会が開かれた時、皆でのみに行っているにもかかわらず、仲の良い数人同士がグループを作って集まり、他の人を排除して身内だけに通じる話題で盛り上がっているケースが多々あります。
その一方で、個人主義民族No1のアメリカ人は、その場にいる人皆で盛り上がろうとしているという印象がある。。。
この本で紹介されているケースと、飲み会に関係性があるのかどうかはわかりませんが、個人的にはこのエピソードは納得出来ました。


もう一つの面白かった部分は、コンサルタントの意見に納得ができない場合、大抵はコンサルタントよりあなたの意見が正解だという部分。
もう少し詳しく説明すると、例えばある会社が海外進出を計画していたとする。
海外進出の手段として考えられるのは、自社の子会社を新たに海外に設立する方法と、既に現地で活動している現地の会社を買い取る方法の2つが考えられる。
古いタイプの昔ながらのコンサルタントの場合、既に海外進出を終えた会社のデータを集めて、統計的にどちらの方が効率的かを計算してプランを提案するらしいのだが、そのコンサルタントの意見を聞いて、現場で働いている貴方が納得できなかった場合、そのコンサルタントよりは貴方が正しいようだ。
というのも、海外進出する際には様々なリスクが有る。例えば、技術の流出などだ。
新たに一から会社を設立した場合、機密部分には信用できる人間しか配置しないとか、工程をバラバラにするなどして、技術の流出を敷設事などが出来るが、既に現地で活動している会社を利用する場合は、その会社なりの運営方法で今まで経営してきたということもあるので、会社の大改造を行うことが簡単ではない。
既に海外進出している会社は、海外生産で独自の自社技術を使用して生産するのか、単なる単純労働を行うのかで戦略を変えるはずであり、単純な二者択一ではないはずだ。
海外進出を行って成功した会社にはそれぞれの事情が有り、その中で最善の方法を模索した結果が取った行動なので、それらの会社の結果だけを大量に集めて統計的に結果を出したとしても、正しい答えは出ないということらしい。
つまり、コンサルタントが出した結果を聞いた貴方が、『それはあの会社だからでいたことだろう?』と疑問に思ったのなら、貴方の勘の方が正しいということらしい。

ここでは簡単に書きましたが、実際にはもっと詳しく書かれていますので、興味を持たれた方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。
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