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2012 8月6日の【そこまで言って委員会】の感想

本日は、先日放送された【そこまで言って委員会】で三橋貴明氏が主張した【所得倍増計画】について、思ったことを書いていこうと思います。

三橋氏の主張は、今現在デフレになっているのは日銀が仕事をしていないのが原因の一つなので、日銀にお金を大量に出させるように日銀法を改正して圧力をかける。
その後、政府が公共事業を行うことで日本国内のお金を回せば、デフレが解消して経済が活発化し、税収も増えて借金も減るという主張でした。

この主張を聞いて、僕個人が抱いた感想は、胡散臭い。。。
そう思う理由がいくつかあるので、これから挙げていこうと思います。

公共事業を増やすことで経済を活発化し……と、複雑化するから分かりづらく成るわけですが、この主張は簡単に言えば、公共事業をすれば、それを上回る税収が入ると言っているのと同じです。
つまり、1000億円かけてインフラ整備をすれば、そのインフラが活用された1000億円以上の増収効果があるというもの。
これって、本当なのでしょうか?

日本政府にとって、公共事業が黒字であるのならば、公共事業を減らす必要はありません。
むしろ増やすべきだという結論に成るでしょう。
しかし、バブルの崩壊以降、景気悪化に歯止めをかける為に、政府は多額のバラマキ政策をしてきましたが、借金は減るどころか増え続けました。
三橋氏の主張からすれば、自民党政権時代のバラマキ政策で使用した額が少な過ぎるから、デフレ脱却出来ずにいるという事なのでしょうが、果たして本当にそうなのでしょうか。
この理論で言うと、政府が財政支出をし続けない限り経済は回らないことになります。
また、この政策によって救われるのは、建設・インフラ整備に従事している方のみとなります。
このページによれば、日本の建設業従事者の人数は500万人足らずで、人口の2%にも満たない人口ですが、その方たちが潤えば日本経済が救われるという理屈がイマイチ理解できません。

次に、デフレの原因を日本国内のみだと考えている点。
日本が鎖国をしているのであれば、政府が建設業者の仕事を増やすことで建設業従事者の雇用が増えて給料が上がり、その人達が消費することでお金が回り、国民所得の増加にもつながるかもしれません。
しかし、今日本で起こっていることは、グローバル化による単純労働の海外移転です。
海外生産者の賃金と日本国内の賃金を比べ、明らかに海外生産者の賃金が低いのであれば、製造業の海外移転は止まらないでしょう。
公共事業の大量発注で仕事を生み出して国民全員の所得を底上げしたとしても、途上国の賃金が上昇しなければ、日本と途上国との賃金格差が拡大する為、単純労働の海外移転はますます加速するのではないでしょうか。
そうした場合、建設業者の雇用者数と給料を増やした分、他の業種の単純労働者の雇用が奪われる可能性はないのでしょうか。

次に金利の問題です。
三橋氏の主張では、実質成長率で3%、名目GDPで7%成長すれば、税収が大幅に増える為に借金は返済出来るという意見です。
その意見に対し、この日ゲストとしていらっしゃっていた【逢坂ユリ】が
『GDPでそこまでの成長をした場合、長期金利が上昇して国の支払い金利が上昇するのではないですか?』と質問。
確かに日本には1000兆円近くの借金があるわけで、この額だと金利が1%上昇するだけで支払利息は10兆円増えます。

以前からの三橋氏の主張では、公共事業で投資をしても、国内の建設業者にお金が移動するだけなので、国の中のお金の量は変化しない。
国の借金が増えた分、そのまま家計や企業に資産としてたまるので、この金が再び国債に回るので問題はないと主張して居られます。
一見すると説得力があるのですが、個人的には腑に落ちない部分も少々。
というのも、今は円高でありデフレであるから、相対的に見て利回りの高い国債にお金が集中しているだけで、インフレになって経済が活発化した際に、今までと同じように国債が買われるとは限りません。
株の利回り、益回りが、価格変動リスクを考慮しても安定的に国債を上回る収益になった場合、債権から株に資金移動が起こる可能性もあります。
株にかぎらず、既存の金融商品が債権よりも魅力的な商品に変化した場合、資金がそちらに流れる可能性は大いにあります。

この、金利上昇した場合どうするのかという質問に対して三橋氏は

『日本は変動金利で借金してるのか?? 固定でしょうが!
だからすぐに金利が上がる訳じゃありません! それに、実質で7%成長すれば、支払い金利よりも増加する税収の額のほうが大きいから問題ありません!』

と大声を出して威嚇。
女性である逢坂さんは、この三橋氏の態度に萎縮してしまう状態。
討論番組で大声を出して威嚇するってどうなんでしょう。。
その後、番組視界の辛坊氏が
『そうはいっても、日本は年間150兆円程借り換えてますから、7年程で高い金利に入れ替わるのでは?』
といった趣旨の発言をされましたが、三橋氏はこれを聞いてトーンダウン。
これに対する答えを持ち合わせてなかったのか、それとも収録時間との兼ね合いで敢えて反論しなかったのかは分かりませんが、この態度に僕は、三橋氏の主張に対して少し疑問を持ってしまいまいました。

どちらにしても三橋氏の主張は、経済成長は方法によっては永遠に続くという考えが前提にないとこの様な主張にならないので、経済成長に限界があると思っている僕とは意見が合わないのかも。
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