FC2ブログ

パチンコホールの上場について

今日、ラジオ日経を聞いていると、記者の方が『パチンコホールの上場について』話をされていました。
話の内容は、現在はパチンコはグレーゾーンとされながらも、一応は合法ということで商売しているので、上場申請自体は出来るのだが、取引所が申請を受けても棚上げしてしまって審査をしない。
結果として、パチンコホールは実質上場できない状態となっている。
上場すれば1000億円規模の投資資金をお集める可能性があり、市場が盛り上がる可能性もある。日本で上場出来ない状態が続けば、海外で上場する可能性も出てくる。
しかし、機関投資家などからは慎重に進めたほうが良いという意見もあり…
という内容。

この件に関して個人的な意見を言わせてもらえば、これは取引所の態度と機関投資家の意見が正しいのではないだろうか。
【パチンコ】が何故賭博法に引っかからないか、その仕組みを簡単に説明します。
パチンコ・パチスロといったゲームで客が遊ぶことで、客は一定の確率で【玉】や【コイン】が貰えます。しかし、【パチンコ店】でいくら勝とうが、パチンコ店では【景品】しか貰えない。
客は、その景品を近所にある、別会社という体の景品買取り所で買い取って貰う事でお金を手にする仕組みです。
パチンコはそもそもが景品を手に入れる為の遊戯なので、賭博には当てはまらないというのがパチンコ店の言い分です。

しかしこの理屈で賭博法による摘発を回避できるのであれば、あらゆる遊戯が同じ方法で賭博場を経営できることになります。
例えばゲームセンター。ここでコインを販売し、ゲームの勝敗に応じてコインを稼げるゲーム、例えばポーカーゲーム等をを提供し、そのコインと景品である【ぬいぐるみ】を交換できる仕組みにし、その隣に【ぬいぐるみ買取店】を経営すれば、パチンコと同じ仕組なので捕まらないことになります。
では実際にこの様な形態の店を営業すればどうなるのかといえば、警察に捕まります。
つまり、間に景品買取り所を挟みワンクッション置けば捕まらないのは、現段階ではパチンコだけであり、そのパチンコ店も、現在の状況でも警察がその気になれば捕まえられるというグレーゾーンの商売なんです。
グレーゾーンである事が解っている状態で上場を許してしまえば、何かあった場合に大変な自体に発展しかねません。

具体例をだしますと、数年前、消費者金融がグレーゾーン金利を利用して商売をしていましたが、突然この行為が違法行為になりました。
しかもこのケースの場合、今後の契約内容についてはグレーゾーンを適応しないようにというものではなく、過去に遡って過払い金利を返せという状態にまでなりました。
当然のことながら、消費者金融はグレーゾーン金利の高い方を基準にして貸し出し基準を決めていたので、低い金利であれば差し出せないような信用のない人間にまで貸していたわけですし、途中で適応金利が切り替わった上に、徴収済みの金利返済まで求められたのですから、経営は大きく傾きました。
当然、消費者金融各社に投資していた投資家も大きく傷つくことになりました。
この様な自体が、パチンコで起こらないとは言い切れない以上、取引所や機関投資家が慎重になるのは当然と言えるのではないでしょうか。

この様な主張をすると、投資をしたことのない方からは『グレーゾーン商売をしている業種の株をかわなければ良いんじゃない?』と思われる方も居らっしゃるでしょう。
しかし、そうはイカないのが投資の世界です。
多額の金額を扱う運用方法には【アクティブ運用】と【パッシブ運用】とが存在します。
【アクティブ運用】は、自分が良いと思った銘柄や商品を個別で買っていく運用方法。
そしてもう一つの【パッシブ運用】は、インデックスと呼ばれる指標に連動させて運用する方法です。

指標に連動させる投資とはどういう投資なのか。
簡単に説明すると、日経平均株価に連動させようとすれば、構成銘柄である225銘柄を一定比率ごとに購入する。
TOPIXという東証株価指数に連動させようとそれば、東証1部に上場している全ての銘柄を一定比率ごとに購入するという投資手法です。
両方の投資に一長一短がありますが、【パッシブ運用】は銘柄を選定する手間が全く掛からないので、運用コストが低いという点と、過去の投資成績を見ると【アクティブ運用】に勝っているという点で、パッシブ運用で運用されている投資資金はかなりの金額となっています。
このパッシブ運用の場合、上場されて指数に組み込まれた時点で、グレーゾーン商売であろうが何であろうが買わざるを得なくなります。
そして、いざ購入した後で、警察によって【パチンコはやっぱり違法だから商売を止めてね】と言われてしまえば、それだけで多額の損失が発生してしまいます。
この様な状態で、上場を簡単に認めろというのには無理があるのではないでしょうか。

パチンコホールの上場の判断をを取引所に委ねる前に、賭博法を見直し白黒ハッキリさせることが重要ではないでしょうか。


関連記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://dorufurusu.blog33.fc2.com/tb.php/285-49911991