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円高と産業の空洞化

最近よく、円高が進むと企業が海外に逃げ出し、日本が空洞化するという話を聞くが

本当にそうなのだろうか?


確かに、円高になると国際的な競争力も落ちるし、海外と比べて日本人を雇うときの人件費も上がる為

海外に行ったほうが利益は上げやすい。


円高になったときの具体的な損失は、企業にもよるが、トヨタで1円当たり300億円といわれている。

今、1ドル=80円ぐらいなので、ドル円が120円の時と比較すれば、1兆2000億の減益要因になる。


円高が更に進むと、減益幅は更に拡大するので、高コストの日本から低コストの海外に逃げ出したいという企業の気持ちも分かるし

最初に書いた、円高が進むと企業が海外に逃げ出すというロジックも、理解できなくも無い。


だが、逆に考えて、円安に振れれば企業は国内に留まるのだろうか?

個人的な意見では、僕はそうは考えられない。

円安になろうが円高になろうが、企業の海外流出は止める事が出来ず、空洞化は進むと思う。



何故か

為替市場というものは自由取引で価格が決定されている為、一定幅で動き続けるという保証は無い。

先に具体例を挙げたトヨタだが、トヨタの経営は【乾いた雑巾を絞る】と例えられるぐらい、ギリギリまでコストを削減する経営をしている。

何故ここまでコストを削減するのかというと、損益分岐点を下げて、安定的に利益が出せる体質作りをする為だ。

何故安定的に利益を出さなければ成らないのか。

トヨタに限らず、それなりの規模の会社というものは、オーナーである株主の為に利益を上げなければ成らないし

現在雇用している社員に給料も払わなくては成らない。

単に社長が金儲けをしたいというだけでなく、社会的責任を負っているわけだから、会社そのものを維持させなくてはならない。


その為にも、出来るだけコストを下げて利益の出る体質作りをしなくてはならないわけだが・・・

例えば、経営努力で頑張って300億円のコストを削減したとしよう。

為替が1円円高になれば帳消しになる。

逆に、全く経営努力をしなくても、1円円安になれば300億の利益が出る。

なんなら、気の抜いた経営をし、300億のコスト増に成ったとしても、2円円高になれば300億の利益が出る。。。


普通の経営者であれば、このような状況を何とかしようとする。

なぜなら、為替次第で利益が変動するこのような経営は、経営ではなくギャンブルだからだ。

ではどうするのか?

具体的には、為替レートがどのように動こうが利益の出る体質。

為替レートに関係なく、経営努力でコスト削減をすれば、利益に跳ね返って増益になる体質作りをしようとする。


その為に必要なのは、消費が旺盛な国で、現地の人を雇って現地に工場を作って製造する事だ。

結果、企業は海外流出する事と成る。


僕の考えでは、先進国から更新国に企業の製造場所は移り続け、最終的には現地製造現地販売になるのではないだろうか?

前に【デフレは悪なのだろうか?】という記事を書いたが、それと合わせて、日本では第二次産業に関わる人は減少していくと思う。

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