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先物取引で米が上場

8月8日、米の先物上場が復活するようです。
米の先物相場というのは、実は世界で最初の先物市場だったりします。
日本では1730年に米の先物取引がはじまり、戦時中で取引が出来なくなった1939年まで取引は行われていたようです。
数カ月前から試験上場が開始され、問題がないようなので本格上場ということになり、良い方向に進んでいる。
ダメな所しか無いと思われていた民主党政権ですが、この件に関しては良い事でしょう。
何が良いって、農業の経営が健全なものになり、農協の力を適正に押さえてくれる。
といっても、米の先物上場の原因となった『戸別補償制度』に対しては批判も多いので、前提となる戸別補償制度が無くなることで、上場廃止ということもありえますけどね。

先日、夜のニュース番組(確かWBS)を観ていると、それぞれの立場で米相場に対する発言がされていました。
発言されていたのは、生産者である農家の方・米を仕入れ販売する販売業の方・卸業者の方・農協の方々。

それぞれの意見を簡単に書きますと
先物取引に対して肯定的な発言をされていたのは、生産者・卸業者・販売業の方々。
その一方で、先物取引に対して批判的な意見をしたのが 農協のみという、分かりやすい構図となっていました。

一つ一つ意見を見ていくと
・生産者
先物市場に上場したことで、米の価格を安定的にすることができる。
人を雇って農場を経営する場合、価格が読めないというのは致命的なので、上場には基本的には賛成です。

・卸業者
今の価格は、基本となる価格が無いので価格が不透明になりがちだ。
その不透明な部分を利用して価格を引き下げようとする小売店も存在する。
先物市場での取引価格が指標になることで、適正な利益を貰える事につながるので、上場には賛成です。

・販売業者
米の価格が不透明で、リスクヘッジをする手段がないと、小規模の小売店は大企業には太刀打ち出来ない。
大手は契約農家から一定価格で購入しているのに対し、小規模小売店は必要な分を価格交渉して購入している。
米が不作になり、収穫期に向けて右肩上がりで価格が上昇していく環境下では、小規模小売店は大企業に太刀打ち出来ない。
先物市場に米が上場されることにより、安定した価格で仕入れることも可能になるので、上場には賛成。

・農協
先物市場に米が上場されると、投機目的で参入してくる投資家も出てくる。
投資家は賢いので、価格を操作して農家を騙す形で大儲けするだろう。
農家を助けるためにも、一刻も早く上場を取り消すように努力する。

生産者・卸業者・販売業者という、流通に直接関係している3つ業種が賛成していて、ピンハネ業者の農協が反対している構図ということになりますね。
米の先物市場上場によって農協は確実に衰退するので、自分たちの立場を守るためにも上場廃止に持って行きたいというのが本音でしょう。
米の上場が可能になったことにより、農業で一番お金がかかる初期段階で米を空売りし、お金を手に入れて収穫期に物納することによってJA系の金融機関にも頼らずに農業経営が出来ますしね。
それにしても、『賢い投資家に農家がダマされるのを阻止する』って物凄く失礼な発言だと思うが…
言い方を変えると、『農家は馬鹿だから守ってやらなきゃ駄目』って言ってるのと同じですよね。

まぁ、農協の幹部なんて農水省の天下りなんでしょうし、お上意識が強いんでしょう。
庶民を舐めるのは辞めてもらいたい。
少し脱線しましたが、米先物取引がうまく行き、こういう人を馬鹿にする役人崩れが消えてくれることを願います。
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