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歴史は『べき乗則』で動く ③

今回で【べき乗則】については3回目となります。
一応今回で最後の予定ですので、さらに詳しい事を知りたい人は、ぜひ本を購入して読んでください。



前回までは、地震や森林火災などの物理法則や自然現象等で【べき乗則】が働いているという内容でしたが、今回は、【べき乗則】が人の心理にも影響している可能性について書いていきます。

人の心理にも影響しているとはどういう事なのか。
実は【べき乗則】というのは、商品先物相場などの人の行動によって変動するものに対しても働いているようなのです。
先物相場や株式相場などは、【ランダムウォーク】という無作為に決定される運動の連続です。
その為、相場を予知することは基本的には不可能なのです。
この事は、少し勉強した人なら既にご存知でしょうが、巷で出回っている本などで、【絶対儲かる投資法】というタイトルのものが有りますが、殆どのものが適当に書かれた本で、読むことで害になることはあってもプラスに成ることは無い代物がほとんどです。
相場に関する本で【良書】と呼ばれているものの殆どは、相場の動きが読めないことを前提として、如何にマネーマネージメントをするのかについて書かれている本が殆どです。
このような現状を見ても、相場というものは予測が不可能で、全く規則性が無いと思われていたのですが…

相場の動きは、実は【べき乗則】に則って動いているようです。
念の為に書いておきますが、【べき乗則】に則って動いているということは、裏を返せば【値動きは完全に確立によって決定されているので、先の動きは予測できない】事となります。
相場で儲ける為にこの本を読もうと思っている人は、無駄なので読まなくても良いと思います。

話が随分それてしまっているので、戻しましょう。
相場というのは、人々が売買することによって値段が決まり、その値段の連続が値動きとなっています。
値動きは人々の売値・買値によって決定されるので、値動きには市場参加者の意思が反映されたものとなっているはずです。
その値動きに、物理法則である【べき乗則】が関係しているというのは、かなり衝撃的なことではないでしょうか。

この本では、一応のものとして、『人は個々に自由意志を以て入るが、全体としてみれば物理法則にしたがって生きている』という結論を出していました。
人に【自由意志】があるというのであれば、このような結論にならざるを得ないということでしょう。
人に【自由意志】が無い場合には、もっとシンプルな結論になるのでしょうが、人に自由意志が無いと考えたくない人もいるのでしょうしね。

そしてこの結果を受けて、人の意思が関わっていて且つ、べき乗則に則っている現象を探した結果…
見つかった現象は【戦争】
戦争の規模などは考え方によって変化するので、この本の場合は計算しやすいように、単純に【死亡者数】で計算をしていました。
その結果、死者数と起こる頻度との間に【べき乗則】が働いている事を発見したようです。
簡単に書くと、死者数が一定倍になるに連れて、戦争が起こる頻度は一定分の一となると結論が出たようです。

筆者は、物理法則が人の感情にも当てはまる可能性を示し、この分野を【歴史物理学】と名づけて研究しているようです。
歴史学との決定的な違いは、歴史学が『〇〇が起こったことが原因になって〇〇が起こり…』と、ひとつの重大な事柄が起こった際に一つ一つの因果関係を考えていくのに対し、歴史物理学は、『重大な事柄は、規模と頻度によって確率的に決まるので、過去の歴史と同じような現象が現在に起こったとしても、同じ結果になるとは限らない』と考える点が違うようです。
歴史物理学に興味を持った人は、読んでみることをお勧めします。
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