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歴史は『べき乗則』で動く ②

前回の続きです。
前回紹介した【べき乗則】ですが、人間が何らかの行動で法則を狂わそうと思っても、不可能のようです。
この本では、森林火災を例に出して説明されていました。
どのような説明だったかを簡単に書きます。



森林火災の規模も規模と頻度が【べき乗則】に従っている。
火災の場合は、火災を知った後に直ぐに消化すれば消火できる為、小規模火災の段階でこまめに消火活動をすれば、大規模な森林火災は起こらないのではないか?と普通は考えるだろう。
しかし、実際にはそうはならない。
森林火災の場合、一度燃えてしまえば、その土地には可燃物となる木や朽木などが一時的に無くなる。
森林火災はべき乗則に則って起こるため、消火活動をしなくても殆どは小規模火災で自然沈下するのだが、初期段階で消火してしまうと【本来燃えてしまうはずだったエリアが燃えずに残る。】
この燃えずに残ってしまう部分というのがかなり重要なことのようだ。

小規模・中規模火災が起こった場合、沈下しなければある程度の規模を燃やして自然沈下する。
これの流れを繰り返した場合、森の中に燃えてしまって可燃物が無いスペースが所々に出来ることとなる。
この可燃物が無いスペースというのは、次回近くで火災が起こった場合に、火が燃え広がるのを防止するエリアとなる。
可燃物が無い空きスペースなので、空きスペースを挟んだ反対側には火が燃え広がらないことになりますよね。
その様なスペースが点在している場合、火の勢いが強くても中規模火災で止まる場合などがあり、全体としては火災の規模と頻度は【べき乗則】に従う。

しかし、火災の大規模化を防ぐため、人の手で初期段階で火を消した場合、本来燃えるはずの可燃物が残る状態となり、本来燃えて寿命が尽きるはずだった木々は生き残り、燃えること無く朽木となって燃えやすい状態で放置される。
つまり、消化すればするほど大規模火災が起こる確率は増加していく。
そして最終的に、べき乗則に則って大規模火災が起こってしまう。

結論としては、自然的に臨界状態を迎えて、べき乗則に沿って起こっている行動は、人の力で変えることが出来ない。
こうして考えると、人って無力だなと思ってしまう。

次回は、べき乗則が人の心理にも影響しているという話を書いてみます。


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