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ギリシャ危機再燃?

格付け会社のSPが、ギリシャ債の長期信用格付けをCCCに引き下げましたね。
野村證券の証券用語解説ページでは、CCCという格付けは、【債務不履行に陥っているか、またはその懸念が強い。債務不履行に陥った債権は回収が十分に見込めない可能性がある。】
という評価のようです。
先日は、ギリシャ債を多く保有しているフランスの金融機関の格下げというニュースもありましたし、ギリシャの破綻というのも視野に入れなくてはならないくなりましたね。
ちなみにギリシャの金利は18%。CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)という、債権がデフォルトしたときに保証してもらえる保険のような金融商品の水準は、78%の確率でデフォルトを織り込んでいるようです。

随分前からギリシャ債の危険性は囁かれていましたが、今回ギリシャの破綻の話題が急に大きくなりだしたのは、ドイツの発言が大きいようです。
ドイツ側の主張としては、『ギリシャをドイツ国民の税金で救済するのであれば、投資家もそれなりに負担を負わなければならない。』
というもの。
この【投資家側の負担】というのは、債務返済の延長の事を指しているようです。
しかし、債務返済の延長(リスケジュール・リスケ)をしてしまうと、ギリシャ債はデフォルト扱いになってしまう為、いろんな影響が出てくるようですね。

例えば、先日記事でも書いたのですが、ギリシャがリスケをすると、ECBとしてはギリシャ債を担保として受け入れないようです。
リスケによって実質デフォルトしてしまうと、ギリシャ国債の買い手が付かないことによって新たな借金や借り換えが出来ないことはもちろんなのですが、ギリシャ国内の金融機関も資金を調達することが出来なくなるようです。
ギリシャ債は今でも信用力が低く、担保としての価値は無いようなのですが、そのギリシャ債をECBが担保として受け入れることによって、ギリシャ国内の銀行は資金を調達することが出来るようになり、ギリシャ経済は成り立っていたようなのですが…
この流れが絶たれてしまうと、ギリシャの経済は破綻する可能性が出てきますね。
また、ギリシャ債を持っているのはギリシャだけではなく、EU各国やECBもかなりの割合で保有しているようです。
それらの価値がゼロになってくると、当然EU圏の金融機関もダメージを受けますし、ギリシャ発のヨーロッパ金融危機なんてことにもなるのかもしれません。

これを避ける為、ECBとしてはウィーン イニシアティブをモデルにしたアイデアで乗り切ろうとしているようです。
【ウィーン イニシアティブ】というのは僕も今回初めて聞いた単語なのですが
簡単に説明すると、債券発行側が債務返済の延長を提案すると、債権がデフォルト扱いになってしまうが、債権を購入した側が償還金をそのまま再投資する形で【実質債務延長】提案すると、デフォルトにならないらしい。
やってることは同じでも、どちらが主体になって行動を起こすかで結果が変わるという事のようですね。

これだけを見ると、『ドイツ国民が我慢してギリシャを救済してやれよ!』って事を考えてしまいがちなのですが、ドイツ側の言い分もわかるんですよね。

というのもギリシャは、財政がほぼ破綻状態なのにもかかわらず、財政を改善しようと行動していない。
例を挙げると
・財政を圧迫している公務員は、まだ就労人口の30%もいる。
・ギリシャの地下経済は40%、つまり、国は60%の経済しか把握してないので、GDP40%分は脱税されている。
・財政健全化計画を打ち出すも、市民がデモを起こして反対している。
・ギリシャの公務員で、既に死亡していて年金受取資格がない人間の家族が、死亡の事実を隠して不正受給。毎年日本円換算で19億円程が支払われていた。
・年金が手厚すぎる。 50歳台で受給出来て、支給額は現役時代の8割。

『こんなメチャクチャな国に対して、何故真面目に働いて収めた税金を使わなければならないのか?』
というドイツ国民の意見は、人として当然といえば当然。
このような国を他国が救うと、正に【正直者が馬鹿を見る】事になり、モラルハザードの原因になりかねない。
個人的な意見だがドイツ国民がギリシャを救うことで、短期的な危機は乗りきれるかもしれない。
しかし、【正直者が馬鹿を見る】という考えが浸透してしまうと、今後より大きな問題が起こるかもしれない。
そうなったとき、ユーロは本当に崩壊してしまうかもしれない。

EUの状態は、今後も注意深く見ていく必要がありそうだ。
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