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死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男




僕がJOJO好きという事を知っている知り合いが、誕生日の月にプレゼントしてくれたので、せっかくなので読んでみました。
サンソン

本の内容としては、この本では、処刑人がどのように処刑したかという残酷な話だけを並べて紹介しているわけではない。

当時の処刑人の社会的な立場がどのような物だったのか。
人間関係・婚姻・立場・世間からの観られ方という事も細かく書いてある。
フランスに実在した死刑執行人サンソンの視点から見た、フランスという国と時代の流れを書いてある小説?です。

この本を読んで、ギロチンという物が人権保護の為に作られたという経緯にビックリしました。

というのも当時のフランスでは、貴族は斬首刑で庶民は絞首刑が基本で、刑の重さによっては更に残酷な刑になっていくという諸兄方法だったらしいのです。
最も残酷な死刑の場合、このケースではフランス王をナイフで刺した罪で捕まって死刑判決が出たケースを紹介してあったのですが、この判決で下されたのは八つ裂きの刑。

八つ裂きの刑の詳細は
まず、王を刺した腕を燃やし、燃やしている間に鉛や硫黄を火であぶって溶かし、それを死刑囚に浴びせる。
その後、四肢をローブで結び、ロープの端を馬に結んで、全ての馬をバラバラの方向に走らせる事で、手足を引き千切るというもの。

身体を引き千切る行程では、人の体は馬で引っ張ったぐらいでは上手い具合に千切れなかったらしく、3回ほど同じ行程を繰り返したが結局は千切れず
四肢の根元をナイフで切断する事を提案したけれども、死刑は裁判所の判決通りに行わなければならなかったので、わざわざ裁判所にナイフで切れ目を入れる許可を取りに行ったとか。
その間も死刑囚は、死ぬ事も出来ずに苦痛に耐えながら待っていたという。。

この様な判決は人権を無視していて、死刑は苦痛を最低限にするような方法で行われなくてはならない。
という意見が広がった事も、一つの理由となっていたようだ。

じゃぁ、何故ギロチンなのかというと、フランス革命を機に、貴族と庶民の処刑方法を同じようにすべきだという意見が出た事が始まりのようだ。
庶民の絞首刑に合わせるか貴族の斬首刑に合わせるかで悩んだところ、庶民の処刑方法を格上げさせようという意見によって、全て斬首刑になったようだ。
しかし、この【全て斬首刑】という決定に一番ビックリしたのは死刑執行人であるサンソンだったようだ。

理由は、人の首を切断するというのは、死刑囚側にかなりの覚悟が有り、死刑執行人にかなりの技量が無ければ1度で首を切り落とす事は相当難しいらしい。
死刑囚が少しでも動けば、剣が上手い具合に当たらずに切断できなくなる。
頭に当たれば頭蓋骨によって剣が阻まれて切断できないし、髪の毛で剣先が滑る事でも切断は難しくなる。
1度で首を切り落とす事が出来なければ、処刑を見物している野次馬が死刑囚に同情し、死刑執行人が野次馬によって殺される危険すらあったからだそうだ。

1回の処刑で1人の処刑でも、確実に1回で成功させるのは至難の業なのに、一日に数人レベルで執行しなければならない状況になった場合は、更に難易度が上昇してしまう。
その様な状況では、死刑執行人のサンソンとしては抗議せざるを得なかったようだ。

その様な状況の中で、ギロチンという人の首を切断する機械が発明されたようだ。
ギロチンの名前の由来は、【ギロタン】という発明に携わった人の名前が使われているらしい。


このほかには、世間一般では馬鹿にされている?国王ルイ16世の擁護的なことが書かれています。
例えば
当時のフランスでは愛人を持つ事が普通とされていたけど、道徳心の強いルイ16世は妻以外に興味を示さなかった。
死刑囚に対する残虐な仕打ちに対して、死刑囚にも楽に死ぬ権利があると、ギロチン製作に加わった事。など。

最初の愛人を持たなかった事については、愛人を持たなかった事が逆に王政に対する不満を高める事になったとも書かれていました。
理由としては、本来なら愛人が散財して派手に振舞う事で、世間の批判は愛人に集中するのだが、ルイ16世は愛人を持たなかった事で、妻のマリーアントワネットに批判が集中する事になり、王政に対して不満を持つ人間が増えたそうな。

僕は歴史に詳しくは無いので、何処までが本当のことかは解らないですが、読み物としてはそれなりに楽しめました。





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