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初心者の経済入門 ~金利3

前回までは基本的な金利の決まり方を書きましたが
今回は、個人・企業が銀行やノンバンクなどからお金を借りる際の金利の決まり方を簡単に書いていこうと思います。

個人・企業がお金を借りる際に影響するのは、単純に借りる側の【信用力】です。
信用力が高ければ高いほど金利は安くなり、信用力が低ければ低いほど金利は高くなります。

社会的信用が高く、銀行から一番低金利で借りれる金利の事を【プライムレート】といい、1年以内のものは【短期プライムレート】、それ以上のものを【長期プライムレート】といいます。

この【プライム】という言葉、どこかで聞いたことはありませんか?
そう、数年前に世界経済に大打撃を与えた【サブプライムショック】の【プライム】ですね。
【サブプライム】とは、プライムが信用力が高いのに対し、サブプライムは信用力が低い事です。
【サブプライム問題】を簡単に説明すると、信用力が高くなく、本来は高金利で貸さなければならない人たちに安い金利でお金を貸してしまい、銀行をはじめとする金融機関に大きなダメージを与えた問題です。

何故、信用力が低い人たちにまで低い金利でお金を貸したのかというと、その当時のアメリカの土地価格は右肩上がりで上昇していた為、借り手が返済不可能になれば土地を没収して転売すれば融資金額と利息は簡単に回収できたからなんですよ。
しかし、土地価格の上昇が止まって下落しちゃった為に、土地転売によって融資金額の回収が困難になっちゃったため、金融機関にその差額分の損失が発生しちゃったってわけですね。

少し脱線してしまいましたが
金利というのは慎重に決めなければならず、間違った金利で貸してしまうと【貸し手】【借り手】どちらかが損失を被ってしまう可能性が有るというのはわかってもらえたと思います。

では具体的な金利の決まり方。
上にも書きましたが、信用力によって決定します。

何故信用力で金利が大きく変わるのかというと、お金を借りた人が確実にお金を返すのであれば、全ての人の金利は同じでも問題は無いのですが、世の中には借りたお金を返さない人も多く存在するんです。
借りてそのまま逃げる人や、借りてから自己破産する人が存在する事で、金融機関は信用力が低い人にお金を貸すと帰ってこない可能性も考えなくてはならないので、そのリスク(可能性)の分だけ金利を上乗せするんです。

具体的に数字を出してみましょう。
10人の人に10万円ずつ、合計100万円の融資をしたとします。
そのうちの1人が借金を返さずに自己破産した場合、金融機関は10万円の損失が確定するため、他の人たちからの金利収入で穴埋めしないと事業として赤字になってしまいます。
仮に金利を10%で貸し出していれば、他の9人がしっかりと返済したとしても金融機関が回収できる元金は90万万円で金利収入は9万円となるので、貸して側は1万円の赤字となります。
(解りやすく年1回払いの計算です。実際には、月々返済の場合は元金を返済した分の金利は払わなくて良いので、金融機関の受け取り利息は更に減ります。)

赤字になってしまうと、金融会社は事業そのものが成り立たない為、金融会社は人の返済能力によって金利を変化させます。
上の例で言えば、金利10%だと赤字でも金利20%なら黒字が出ます。
この信用力の見極めこそが金融会社の一番重要な仕事だったりするんですよね。

また、信用力以外にも借りた資金をどのように使うのかによっても金利は変動します。
ショッピングや旅行などで消費してしまう場合は、金利は高めになります。
その一方で、土地や家などの資産を購入する場合は、その人自体に返済能力が無かったとしても、土地を担保にして貸し出せば、土地代金分は回収できるため、金利は安くなります。
何かを買うのではなく、事業などを始める為にお金を借りる場合も、消費よりかは安い金利で借りられます。
しかし、何においても一番重要なのは信用力です。

つまり、これからお金を借りようと思っている人は、『借りたお金は確実に返す人』だという事を認めてもらえば、金利は安くなります。

金融会社に認められる方法としては
真面目に働く・定期預金などで計画性を持って預金する・お金を借りた場合は期限内に確実に返す
というような行動を積み重ねる事により、信用力がアップします。

人として当たり前のことなのに、意外とできていない人が多いので気をつけましょう。

このことを踏まえて考えると、上限金利削減と過払い金請求がおかしい事に気がつきます。

というのも、何度も書いていますが、金利は人の信用力によって決定します。
30%で貸し付けていた金利を20%まで引き下げるという事は、信用力が低く、本来20%で借りることが出来なくて30%で借りていた人の金利まで引き下げる事になってしまいます。
当然、金融機関側から言えば、法律が変わると同時に全額返してもらわないと計算が合わなくなるのですが、国がしたのは過払い金の返還要請。
つまり、30%で借りてて返済できなくなって自己破産した人からは回収できないが、30%でやっと借りれる程度の信用力が低い人がお金を返済すれば、差額の10%は返さなくてはならない。

こんな条件では事業そのものが成り立たなくなるため、武富士は潰れましたね。

上限金利引下げで喜んでいる人も居たかもしれませんが、この記事を読んでもらえばわかるとおり、今まで30%でしか借りられ無かった人は今後お金を借りる事は出来ません。
何故なら、上限金利が引き下げれらるという事は、貸す側がの最低限必要な信用力の引き上げを行うため、20%以下で貸しても良いほど信用力を持っている人意外は審査に通らず門前払いされるようになります。;


つまり、今まで30%で借りてた人は闇金からしか借りられなくなるって事です。
まぁ、過払い請求したりして被害者面してたんだから仕方の無いことなのですが。


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