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ハイパワー・マーケティング



ハイパワー・マーケティング
著 ジェイ・エイブラハム

この本は、題名の通りマーケティングの方法をまとめた者です。
アメリカで万単位の顧客を持ち、一回のセミナーで100万円を超えるというマーケティング界のカリスマが書いた本という事で、アマゾンレビューでも高評価が高かったので買ってみました。

読んだ感想としては、社会人であれば読んでおくべき本と行っても良いほどの良書でした。

本の内容的には、僕が過去に紹介してきた良書である【7つの習慣】や【マネジメント】同じような事も書かれているのだが
【7つの習慣】と【マネジメント】が『企業は利益だけを追い求めてはいけない』と事業を通して社会貢献しなければならないという主張なのに対し、【ハイパワー・マーケティング】では『どうすれば儲けられるのか』『ライバルに差をつけて業界でリーダー的な立場になるためにはどうすべきか』という事を前面に押し出して書いてある。

社会貢献・お金だけを求めてはいけない。という主張にアレルギーのある方は、ハイパワー・マーケティングを読むことをお勧めします。
頻繁に『儲ける為には』という言葉が出てくる為、読む意欲を継続できると思います。

上でも書いていますが、書いてある内容としては『お金が手に入ればそれで良い。どうすれば客からボッたくれるか』という事を考えている人は、結果的に儲ける事が出来ないと書いてあります。
その上で儲けようとするのならば、仕事に対する考え方を改めなければならないと主張されています。

この本に書かれていることを、例としてあげてみようと思います。

自社のサービス・商品を購入してくれる人を、【顧客】と考えるのではなく【クライアント】と考える。
この2つの言葉の違いは、【顧客】が自社の製品・サービスを購入する人なのに対し
【クライアント】は、自社が保護すべき対象である。
だから、クライアントとは利益に直接関係無くても友人の用に気にかけなければならないし、クライアントが自社が提供するものに対して不安を抱えているのであれば、その不安を取り除く行動を取らなければならない。

また、クライアントが間違った道に進もうとしている場合は、助言する事で正しい道に導かなければならない。
クライアントの相談を受けた結果、クライアントが本当に欲しいと思っているものが安価なものであるのならば、クライアントが高価なものが欲しいと口で言っていても、アドバイスをした上で安価なものを進める必要がある。
もしクライアントが本当に欲しているものが自分の取扱商品で無いとわかったのなら、ライバル会社に紹介するといった事まで考えなければならない。


この様な考えを持った上で、自分達が提供するサービスや商品を見直し、同業他社と比べて勝っているところを見つけ、その部分を多くの人に知ってもらう方法が書いてある。
自分が提供するサービス内容ぐらい知ってるよ!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、本の途中で出てくる自分の仕事についての50の質問というのが有るのですが、その問いに即答できる人は少ないと思います。
その質問に応えるだけで、やらなければならないことが何個か思いつくことでしょう。

ここに書かれていることは、基本的にはコストが余りかからない方法が紹介されているので、この本を読んだ人は直ぐにでも何らかの行動を取れると思う。
それは、自分の仕事に対する意識改革かもしれないし、営業活動かもしれない。

本の中では、過去に担当したクライアントの事例を挙げて様々な職業について出来る事が書かれている。
その為、書かれていることをそのまま実行する事も出来るし、書いてあることを自分の業界に当てはめて改良する事もし易い感じになってます。


読むことで、確実に業績が上がる事は保障できませんが、現状を変える為の何らかのアイデアは浮と思います。
そして、より具体的な目標を持ち、その目標に向かって前進する事が出来るでしょう。

まだ読んでいない方は、是非読んでみてください。

最後に
個人的には、最後の【監訳者からのメッセージ】の部分は読むことをお勧めしません。






論語と算盤  著 渋沢栄一




WBSの金曜日限定のコーナー【スミスの本棚】で紹介されていた本です。
渋沢栄一さんについて簡単に書くと、今の日本の基本的な部分を作った人といっても過言ではなく、日本資本主義の父と呼ばれるほどの人物です。

元々は農家の家に生まれ、士農工商の身分制度が有る中では、武士にならなければ!という思いで、親の協力もあり農民でありながら学問・武道に励み、ついにはその能力を買われて武士になる。
その後時代は変わって明治になり、高い能力を持っていた渋沢氏は官僚になり、今の日本で当たり前になっていることを色々やります。
今では当たり前になっている【欧米式簿記】も、渋沢氏が導入したようです。

そんな渋沢氏も、フランスに万博視察に行ったときに衝撃を受けます。
何について衝撃を受けたのか?
それは、日本の政府高官に対して、フランスの商人が商談を持ちかけてきたことについて衝撃を受けたようです。

その当時の日本では、士農工商の身分制度の延長なのか、承認というのは金の事だけを考えている卑しい人間と見られていて、そんな人が政治的な事に首を突っ込む事自体が考えられなかったからなのでしょう。
その経験があってから、渋沢氏は『日本の商人の社会的地位も、欧米並みに引き上げなくてはならない』と考えるようになったようです。

今の時代の人から考えると、お金の事を考えるのが卑しいのか?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
書いている僕もそう思っていたのですが、当時の武士道という考え方が、金のことを考える=卑しいという構図を作っていたのかもしれないですね。

『武士は喰わねど高楊枝(たかようじ)』
という言葉がありますが、この言葉は
【武士は貧しくて食事を食べる事が出来なかったとしても、楊枝(ようじ)をくわえて食べたような顔をしておく】
そして、敵が攻めてきたら、民の為に命を張って戦うという事を美徳としていたからのようです。

勘違いをしないで欲しいのは、渋沢氏が『武士は喰わねど高楊枝』の精神を捨てて、世の中全体が自分中心で拝金主義になるべきと考えているわけではなく
商人にも道徳心を身に着けて正しい行いをすべきで、その延長で信用力を得て、社会的地位を上昇すべきだと主張しているように読み取れました。


この本の中で一貫して書かれているのは、商売にとって大切なのは、『いなにして客からお金を搾り取るか』という事ではなく、自分の仕事は社会に対して貢献しているのかという事を重要視すべきで、その為には正直で誠実でなければならない。
道徳心を身に付けていない人は信用されないし、最終的に何をやっても上手くいかないという事でした。

そして、世の中には逆境や順境などという物は殆どの場合存在せず、順境と思われている人は殆どの人が個人の努力によって、その立場を手に入れている。
コネ入社という物が仮に有ったとして、何の能力も無い人間が人の上に立つことっも出来ず、立ったとしても部下からの信頼は得られずに大した仕事も成し遂げる事は出来ない。

大切なのは、自分の境遇を恨むのではなく、自分が努力する事で、出来る事全てをやれば、大概の人は報われるという事。
その努力の元となるのが、自分自身の基本的な考え方であり、まず、その考えを確立する事からやらなければならない。
そして、一度基本的な根幹となる考えを築き上げたら、その後はその考えを中心に行動を起こさなければならない。

基本的な考え方が出来ていて、その考えを元に起こす行動が傍から見ていて矛盾していたとしても、基本的な考え方に添っているのであれば問題はない。
イメージで解りやすく説明している部分があったので書くと、一本の木をイメージするとわかりやすい。
木は中心となる幹があり、その幹に枝葉が付いている。
枝葉の部分は、外からの考え方や自分自身の成長によって考え方や振る舞いが変わるのであれば変えても問題はないが、幹の方向性を変えてしまうのだけは駄目だという事。

根幹の部分をゆるぎないものにしようと思えば、何らかの信仰が必要となる。
信仰する対象は、宗教でなくて良く、渋沢氏の場合は論語だった。
人によっては経済学等の他の学問だったり、宗教だったり、自分の尊敬する人の思想だったりするかもしれないが、兎に角、自分が迷ったときによりどころになるようなものを一つは作る様にすることが大切らしい。

この本には、殆どの部分が道徳や社会貢献の重要さについて書かれているのだが
他にもいろんなことが書いてある。

現代文に直して書いてあるので、サラッと読めます。
興味が沸いた方は、是非読んでみてください。
本の定価。800円以上の価値は有ると思います



【本の紹介】ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質

今回紹介させていただく本は、ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質です。


ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質


同名の映画作品、ブラック・スワンと間違える方も居らっしゃるかもしれませんが、踊りのバレエの話ではありません。
どちらかというと、某保険会社の広告に出てくる、黒い白鳥の元ネタです。
以下で概要などを書いていきます。